おもちゃデジカメの画質改善 (2003/01/05)
LCDC Demonstratorによるrawデータ吸い出し → SILKYPIXによる現像
撮像素子が30万画素程度のCMOSセンサで,実売価格が \10,000以下のデジタルカメラは「おもちゃデジカメ」と呼ばれています。
まあ所詮「おもちゃ」ですから画質についてとやかく言ってもしょうがないんですが,STV680というチップを使ったカメラは,高画質化が可能みたいです。
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近所のパソコン屋で\3,980で売ってるのを見つけて,思わず手が出てしまいました。
見かけはホントにおもちゃっぽいんですが,写りはなかなかのものです。
マイナーなカメラなので,以下でちょいと紹介しますね。
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35万画素CMOSの典型的なおもちゃデジカメ。VGAで26枚撮れます。
レバーを手前に回すと,裏蓋が開くので単四電池を2本入れます。マンガン電池でもニッ水電池でもOKです。
電源スイッチはありませんから,電池が切れる前にPCに画像データを転送しなくてはいけません。
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なんとストロボまで標準装備。 3ピンのコネクタで本体と接続されます。
光量が適切で結構使い物になります。ストロボも単四電池が2本必要です。
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PCにはUSBケーブルで接続しますが,カメラ側のコネクタ形状は特殊です。 FUJI やKODAKのとよく似ていますが,まったく別物です。
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撮影サンプルです。
パソコンにChe-ez!Managerというソフト(C@Mail用)が入れてあったので,これで読み込んでみました。STV680のカメラならどんな機種でもこれでイケそうです。
←これはさらにQVGAに縮小してあります。 この画像をクリックするとフルサイズ画像(276KB)を表示します。
おもちゃデジカメとしてはまずまずの画質でしょう。でも,よーく見るとジャギーや偽色の発生に気がつきます。
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LCDC Demonstratorによるrawデータ吸い出し |
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ココで,DC-30UというSTV680カメラ用のソフトDC30U Digital Camera Installation Software Pack - DC30U_V2.zipをダウンロードして解凍し,PCにインストールします。
カメラとPCをUSBケーブルで接続し,インストールされたLCDC Demonstratorというソフトを起動します。
「Connect」ボタンを押すと,ソフトがカメラを認識しますから,次に「Thumbnails」ボタンを押してカメラに保存されている画像を読み込みます。 このとき,「Greyscale」にチェックを入れておいてください。
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サムネイルをダブルクリックして画像を表示し,右クリックしてFile→Save→Rawと選んで画像を保存します。
ここに保存されたRawデータ(304KB)があります。 (右クリックして「対象をファイルに保存」してください) では次に,このRawデータをSILKYPIXというソフトで「現像」してみましょう。
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で,これ↓の右がSILKYPIXで現像した画像です。クリックするとフルサイズで表示します。
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中央付近を2倍に拡大してみると,画質の違いは明らかです。
偽色の発生は押さえられ,ジャギーも目立ちません。
これは素晴らしい。
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もう1枚ご覧ください。室内撮影(ストロボ無し)です。クリック↓するとフルサイズ表示します。
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中央付近の2倍拡大画像です。
SILKYPIX,いいですな〜。
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